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2022-01-20 木

50年間使われなかった「わさび田」を再生するプロジェクトです。【BELAYER act】

mountain-products.comを運営するBELAY Inc.が提供する“普段のライフスタイルが自然とサスティナブルな活動につながるアウトドアプラットフォーム”『BELAYER act』の一環である「自然を守る」活動が2021年5月から始まりました。毎月1回、山梨県の道志村にて、「養老の森」(顧問 養老孟司(東京大学名誉教授))の自然の森を育むための森林整備活動と、使われなくなった「わさび田」を再生するプロジェクトを行っています。

mountain-products.comの会員様が保有するBELAYER POINTがこの活動の源となります。(※会員さまのご負担は一切ありませんのでご安心下さい)『BELAYER act』のサービスを通して“いまできること”を自然にはじめてみませんか。

この記事はBELAYER act featuresをまとめた記事になります。

あなたのお買い物がサスティナブルにつながる『BELAYER act』とは?
mountain-products.comを運営するBELAY Inc.が提供する『BELAYER act』の詳細はこちらからご確認できます。
https://www.mountain-products.com/features/BELAYERact202103/

活動の場

「養老の森」 顧問 養老孟司(東京大学名誉教授)
日本の国土の約70%は森です。
しかし今、豊かな森を支えるはずの農山村は様々な問題を抱え疲弊しきっています。そして人口の流出や農林業の衰退は日々続き、農山村は存亡の危機にあります。こんな現実を踏まえて、もう一回森の暮らしを問い直し、放棄された森や農地、暮らしを健康に育もうというのが「養老の森」です。
養老先生の提唱する「森に還る、街から山へ参勤交代」をテーマに、森の間伐や植樹、伝統的な食生活や郷土芸能の復活、動植物の調査・保護などの勉強・活動を行います。
養老の森 公式サイトはこちらから
http://www.yoro-mori.com/

「ネイチャーランドオム」山梨県南都留郡道志村5964​
自然豊かでプライベート感も堪能できるのが魅力で、フィールド内に大小4つの沢が流れる清流に囲まれた山の中のキャンプ場​です。その森には多様な樹木や野生動物が生息し、運が良ければリスや鹿といった、生き物の姿も見ることも。上記の「養老の森」は「ネイチャーランドオム」の山の上に位置します。
http://www.natureland-om.co.jp/


2021.0522(Sat.) わさび田再生プロジェクト〜まずは現場視察〜

見て下さい。この佇まい。神秘的な情景と流れる水の音に癒されました。
実はここはネイチャーランドオムの敷地内、今は休耕地となっている「わさび田」です。
知っている方も多いかと思いますが、「わさび田」とは、名のごとくわさびを栽培する独特な田んぼのことです。この休んでいる「わさび田」を再生して、わさび栽培を始めます。

最終目標としては、横にそば処を作り、この情景を眺めながら上手い蕎麦を食すという妄想です。
まずは今回、現場視察をし、俄然やる気が出てきました。
つづく



2021.0626(Sat.) わさび田再生プロジェクト〜早くも問題発生〜

前回視察した、ネイチャーランドオムの敷地内、今は休耕地となっている「わさび田」再生の第一歩は、田の中を掘り起こし泥など清掃をし田を整えるという作業からになります。しかしここで問題が発生。この沢は下のキャンプ場の池に繋がっており、清掃作業することで下の池の泥水が流れ込む可能性があるというのです。そうなれば池の水は濁ってしまいます。

ということで、冬のキャンプ場閉鎖まで田の掘り起こし清掃作業はせず、周りの環境整備や、田の中の大きな不要物撤去から始めるということになりました。
美味しい蕎麦を食べる妄想は少し先になりそうですが、これもまた地道に活動を進めていきたいと思います。


まだ手つかずの「わさび田」ですが、景観、水の流れる音、鳥のさえずりと素晴らしいロケーションです。
つづく



2021.0724(Sat.) わさび田再生プロジェクト〜わさび田の清掃と周辺の整備〜

今は休耕地となっている「わさび田」再生プロジェクトは、周りの環境整備や、田の中の大きな不要物撤去から始めていきます。
こうして見るとすばらしい景観ですが、、


わさび田内には落葉や枝などが積層しています。

わさび田周辺は、このように間伐の際にでる、枝や葉、倒木もあります。この夏はこの周辺の環境を整備を中心に行っていきます。


わさび田内では、大きな不要物の撤去から。

周辺はこの積層した杉の枝と葉をまとめていきます。地道な作業です。


鳥やせみの鳴き声、水の流れる音、木漏れ日や風、自然の中での作業は気持ちいいものです。地道に一歩一歩、美味い蕎麦を食べる日まで。
つづく



2021.0828(Sat.) わさび田再生プロジェクト〜メンバー〜

今回はBELAYから4名と「養老の森」大田さん5名でした。
この活動は毎月の第4土曜日に行っています。 
つづく



2021.0925(Sat.)  わさび田再生プロジェクト〜伐採〜

秋といえば落葉の季節。紅葉、落葉は風情ある景観ですが「わさび田」再生では少し違う感覚になります。今は休耕地となっている「わさび田」を再生するプロジェクトは、周りの環境整備や、田の中の大きな不要物撤去から始めています。


今回は、本格的な落葉シーズンの前に、「わさび田」の上にかかる木や、枝を伐採し大量の落葉の堆積を防ぐ作業を行いました。


手前の部分を見ればわかるように枯葉が「わさび田」内に積もりはじめています。




伐採が進むにつれ「わさび田」全体に光が降り明るくなっていきます。


落葉が堆積しなければ、こうした水の流れも維持できます。


伐採と平行して「わさび田」の奥の森林整備も行いました。周辺の景観をきれいにする事も重要です。


すっきりした「わさび田」です。
見上げれば、この秋冬、やる事がまだまだあると感じながら今回の作業を終えました。地道に一歩一歩、美味い蕎麦を食べる日まで。
つづく



2021.10.30(Sat.)  わさび田再生プロジェクト〜測量〜

これまで清掃を中心に進めてきた「わさび田」の作業も、再生に向けた諸作業も平行していきます。今回は「わさび田」の全貌を測量しました。


計測員M氏と記録員W氏。
測量も最近は便利になりました。レーザーメージャーです。


目測に向かい焦点を合わせボタン一つで計測完了です。


この「わさび田」は、約5m四方の棚田4段構造です。

BEVA レーザー距離計
測定範囲:0.05-60m
測定精度:±1.5mm
レーザー種類:Class 2 
重量:120g
サイズ:120*48*27mm


測量後は、前回伐採した枝の整理も行います。周辺整備も欠かせない作業です。


「わさび田再生」プロジェクトは、作業と勉強の連続。まだまだ未知な事も多く前途多難なのかもわからずですが、地道に一歩一歩、美味い蕎麦を食べる日まで。
つづく



2021.11.20(Sat.) わさび田再生プロジェクト〜田の調査と周辺整備〜

これまで清掃を中心に進めてきた「わさび田」の作業。その理由は以前にも記しましたが、このわさび田に流れる水は、下のキャンプ場の渓流につながりマス池に流れ込んでいるため、マス池に泥水が流れ込まないようキャンプ場営業期間は田の中の清掃は控えていました。

12月中旬〜来年春の営業が始まる期間(いわゆる冬期)、わさび田の再生の田の整備に入っていきます。という事で今回は現状の田にどのくらいの泥などの堆積物が覆っているか調査しました。
かれこれ使用しなくなって何十年経つのでしょう、その堆積物は想像もできません。状況は12月の作業報告で詳細をご報告いたします。


周辺整備では、わさび田の両サイドに生い茂っていた樹木を先月まで伐採していましたが、残っていた根元の幹をチェーンソーで切り取りました。


見て下さい、このさっぱりした姿! 田んぼらしくなってきました。


こちらが最初に「わさび田」を訪れた時の姿です。

いよいよ冬期、「わさび田」自体に手を入れ再生の本格的作業に入ります。道志の冬は厳しい寒さではありますが、、、
地道に一歩一歩、美味い蕎麦を食べる日まで。
つづく



2021.12.18(Sat.) わさび田再生プロジェクト〜わさび田の開墾スタート〜

このわさび田に流れる水は、下のキャンプ場の渓流につながりマス池に流れ込んでいるため、マス池に泥水が流れ込まないようキャンプ場営業期間は田の中の清掃は控えていました。

そして今回より、わさび田の整備を本格的に始めました。先ずは約50年間に積もった田の中の泥の除去から始めます。



表面には緑が茂り一見綺麗に見える田の表面ですが、、


シャベルやわさび用つるはしで、田を掘り返していくと、、


このように田の中は積もりに積もった泥の層が姿を現します。この泥を田の中から洗い流し除去しなければなりません。その後小石→砂利→砂のわさびの生育する田としていきます。


スタッフの手が止まり、しばし呆然と田を眺めます。
なぜならあまりの泥の多さと、田の中に流れる水量が少ない為、泥の除去が思うように進まないのです。


「わさび田」には上部の渓流の水源から数本のパイプで水を入れています。水量を確保するために上部水源の確認に向かいます。


すると、パイプの連結部分が外れてしまっています。


更に水源ポイントでは、取水口が水からはずれ外に浮き上がってしまっていました。これでは十分は水量が確保できるはずありません。


先ずは「わさび田」内の水量確保が急務、水量を確保した上で、開墾し泥を洗い流すという今後作業スケジュールを確認しました。



そして、仮に水量を確保出来たとして、次の問題はこの田の中に積もった泥の多さも問題です。少数精鋭の「わさび田再生プロジェクト」のメンバーで3月までの期間でわさびを植えることのできる「わさび田」が完成するのか。不安がよぎります。


1月、2月、3月は「わさび田再生プロジェクト」に注力して作業を行っていきます。次回以降マンパワーも必要となる事は必須です。
少し焦りはありますが、自然の中で楽しみながら作業しています。

前途多難の「わさび田再生プロジェクト」ですが、地道に一歩一歩、美味い日本酒でも飲みながら、美味しい蕎麦が食べる日まで。
つづく



2022.1.15(Sat.) わさび田再生プロジェクト〜取水パイプ補修と開墾〜

わさび田の中の開墾を本格的に始めました。まずは約50年間に積もった田の中の泥の除去からですが、わさび田内に流れる水量が少なく泥の除去が出来なかった前回。今回はまず「わさび田」に取り込む取水パイプや取水口の補修をして水量確保からです。

極寒の道志村。風情ある氷柱を横目に、キャンプ場再開の3月までに田の整備を終えなければならない為、作業にいそしみます。





先ずは取水パイプの補修から。外れてしまっていた数カ所のパイプを繋いでいきます。


次に、水源ポイントの取水口が水中から浮き上がってしまっているのをセットし直す作業。


途中のパイプを地に埋め込み、取水口を水源に。さらに水から外れないよう石で固定しました。
とりあえず、パイプの補修と取水口のセットが完了。果たして「わさび田」に水が行っているのか? 期待と不安の思いで「わさび田」に下ります。


「水だ!」砂漠でオアシスを見つけたことはないですが、そんな思いで勢いよく水の流れ込む「わさび田」にしばし感動。これで泥が流せます。


最上段の「わさび田」に水を貯めて、数本の樋(とい)から水を2段目に落とし開墾スタートです。とは言え、冬の渇水時期の水量には限界があるようで部分的な作業となります。


小石の下に積もった泥が勢いよく流れていきます。


昨年の春から「再生」をはじめ、なんとか1月、開墾のスタートを切ることが出来ました。ここから急ピッチで作業を進めなくては、リミットは3月です。


水量を確保し開墾スタート初日を終え、作業の進捗(赤丸部分)にしばし呆然のスタッフW。地道に一歩一歩ではありますが、春までに全て開墾し「わさび田」となるのか? 


1月、2月、3月は「わさび田再生プロジェクト」に注力して作業を行っていきます。今回はBELAYスタッフ3名と「養老の森」の大田氏の4名での作業でした。

道志の冬の厳しい寒さの中での作業ですが、からだを動かすことでいい汗かいていますw
これも美味い日本酒を飲みながら、美味しい蕎麦を食べる日のため。
つづく。



2022.1.29(Sat.) 「わさび田再生プロジェクト」〜わさび田の泥出し作業〜

キャンプ場再開の3月中旬までに泥出し整備を終えなければならない為、今回、人員も増員しての作業でした。
わさび田の中の開墾は、まずは約50年間に積もった田の中の泥の除去からです。わさび田内に流れる水量を確保して泥を洗い流しながら開墾していきます。


砂利の下には50年間の泥が積もり、耕すと一気に水が濁っていきます。


この日も気温はマイナス。極寒の道志村ですが、このハードなスイープ作業で体はポカポカ。各自休憩を取りながらの泥出しが続きます。


泥出しをしながら整地もしていきます。


泥出しが完了した面です。砂利だけが残り河原のような状態になります。


今回は6名で作業も捗り、なんとか2段目(1面)の泥出しは目処がつきました。しかし、ご覧の通り2段目より下の3段目、4段目はまだ手つかずの状態です。


果たしてキャンプ場再開の3月中旬までにどこまで開墾できるのか。不安もありますがなんとか1面の目処が付き、残り約1ヶ月でわさびを植える状態にしていきます。作業日も増やし追い込みです。

これも美味い日本酒を飲みながら、美味しいわさびで蕎麦を食べる日のため。
つづく。



2022.2.19(Sat.) 「わさび田再生プロジェクト」〜わさび田の泥出し作業〜

キャンプ場再開の3月中旬までに泥出し整備を終えなければならないのですが、2月積雪で作業が一旦中断、なんとか山に入れるようになった2/19から作業を再開しました。
まだまだ周り一面雪に埋まれる極寒の道志村、引き続き泥出し作業です。


U時ブロックで焚火をしながら、休憩中は体が冷えないよう作業しました。
昼食も体が温まる豚汁を作りました。


泥出し作業は、前回まで1面(上段)は終え、2面目に入っています。水を流しながら泥を洗い出します。


キャンプ場再開の3月中旬まで残り1ヶ月。なんとか1面2面の目処がついてきました。有難いことに協力メンバーも増え今回は6名で、作業も捗りました。ありがとうございます!

さあ、ここからは毎週作業が続きます。
つづく



2022.2.26(Sat.) 「わさび田再生プロジェクト」〜わさび田の泥出し作業〜

先週の極寒のわさび田が、この一週間で一気に春めいてきました。残雪はありますが、気温も高め暖かい日差しが差し込みます。


先週に引き続き2面目の残り半分の泥出し作業。暖かいわさび田で作業も進みます。


雪解けの影響かパイプから出る水量も多めの気がします。


作業終了、2面目の泥出しが完了しました。残るはあと2段(手前)です。


今回は、mountain-products.comにも出店いただいている【Solmate Socks】【Healthy Back Bag】の株式会社クロンティップの社長さまとヤスさんが協力メンバーとして参戦いただきました。
ありがとうございました! 

3月中旬のキャンプ場再開まで、ここから急ピッチで追い込みです。
これも美味い日本酒を飲みながら、美味しいわさびで蕎麦を食べる日のため。
つづく。



2022.3.5、12(Sat.) 「わさび田再生プロジェクト」〜わさび田の泥出し作業〜

キャンプ場再開の3月中旬までに泥出し整備を終えなければならない中、2月は雪で作業が遅れ、3月に入りこの冬の渇水の影響で「わさび田」に流れ込む水量が激減、泥出し作業も思うように進みません。
一難さればまた一難。自然には逆らえないということを痛感しています。



渇水にもかかわらず、人手が多いと作業は進みます。総勢8名で3段目の泥出しです。
「わさび田」は全部で4段、残りは3段目、4段目の泥出しを急ピッチで終えなければなりません。


3月は5日と12日、暖かい日差しの中で作業でした。2月の残雪も一気に消え、道志村にも春の兆しが。
今後のスケジュールとしては、泥出し→砂利(砂)入れ→田植え(春)が大まか流れです。

50年使われていなかった「わさび田」再生は、想像以上に大変ではありますが、ここまで本当に多くの人たちの協力をいただき、少しずつですが日々前進しています。


株式会社クロンティップの強力協力メンバー4名と有志1名が参戦いただきました。
ありがとうございました! 

株式会社クロンティップはmountain-products.comにて【Solmate Socks】【Healthy Back Bag】で出店いただいています。

キャンプ場再開まで、急ピッチで追い込み、3月作業はまだまだ続きます。
これも、美味しいわさびで蕎麦を食べる日のため。
つづく。



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【BELAY Inc.】
私たちはアウトドア・スポーツで培った経験、ノウハウ、最新のIT技術を用いて、限りある資源資産を有効に活用し、永続的に進化続けることのできるプラットフォームを立ち上げていきます。
それは、私たちが求める物、事、場所であり、生活であり、コミュニティーであり、生き方そのものであります。
こだわりをもって集め、作り、使い、生活の中に溶け込んだライフスタイルを提案し、真に豊かな自然との共生、安心安全に暮らせる持続可能な社会の実現に向け取り組んで参ります。

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「わさび田」再生プロジェクトレポートはこちらから
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