Home > FEATURES > MILLETの定番サースフェー、こだわるその細かいリニューアル。
2019-03-20 水

MILLETの定番サースフェー、こだわるその細かいリニューアル。

ミレーのザックの定番といえばSAAS FEE(サースフェー)がある。
行く場所や背負う人を選ばない登山用バックパックとして、フィット感が良く、細部までこだわる機能は長く続く人気モデルである。またその使い勝手の良さから外人バッパッカーにも人気とか。2019新たにリニューアルしたそのこだわりは、ミレーの「よりいいモノ」への追求が伺える。
今回そのリニューアルと定番たる所以を解説、とはいえベーシックな機能の説明だけでは面白くない。
mountain-products.comでは少し踏み込んでSAAS FEE(サースフェー)の知る人ぞ知る機能や使い勝手の良さをご紹介します。

定番は定番でもただの定番ではない、2019進化した「ど定番」SAAS FEE(サースフェー)の誕生です。






2019MODEL RENEWAL POINT

見た目として一番の変更は、両サイドの生地の色がグレー(60L以外の全てのモデル)になりツートーン配色になりました。ただ配色が変わっただけではありません。解説は下のAで。


A: 本体部を、210デニールのコーデュラナイロンに、耐引き裂き、耐磨耗に優れた性能を維持、 サイド(グレー生地)も強度のある210デニールのダブルリップストップナイロンにして、全体的に強度を維持しながら軽さを求めました。

B: 雨蓋のストラップとサイドコンプレッションのストラップの太さを微妙に変化させることで装着の間違えをないようにします。また、サイドコンプレッションのストラップが長くなり、クローズドセルマット等大物の装着にも対応します。

C: バックレングス(背面長)Sサイズはどのボディーカラーもフック類がホワイト(白)になります。

D: ボディの両サイドがグレーになったことから、トップスカート(開口部分)の生地の色もグレー(変更前はブラック)になりカラーの統一感がでます。


定番たる所以のベースファンクション

【容量に余裕を持たせるトップスカート】★★★
メインコンパートメントの開閉は、グローブでも素早く行えるパーツを採用し、パッと一瞬で開け閉めすることが可能です。 また、容量いっぱいまでパッキングした状態でもヘルメットを収納できるようトップスカートが長めに設計されています。

【イージーアクセスポケット】★★★
サイドメッシュポケットは、開口部が2つあり、背負ったままの状態でもドリンクボトルを出し入れすることが可能です。

【落下の心配がないジッパー付きサイドポケット】★
地図やグローブなど、行動中に使用したい小物を収納できるサイドポケット。ジッパー付きなので、貴重品なども安心して収納できます。

【2気室構造と複数のポケットで、効率的パッキング】★
山行中に手早く取り出したい雨具やジャケットなどを収納したり、ザックの下部に軽いもの・上部になるべく重いもの、とバランスよく収納したりと工夫した使い方ができる2気室構造。 初心者でもパッキングに失敗しにくく、熟練者にも根強い人気があります。1気室としても使用でき、 仕切りの構造にはファスナー切り替え式を採用しているので、小物が下部に落ちてしまうことがありません。


【体にしっかりとフィットしつつ、汗を逃しドライに保つ背面構造】★★★
フィット感がさらに向上しました。身体全体に荷重を分散させ、負担を軽減します。 また、背面パッドは、汗を逃す大変水はけのよい素材を採用しているため、汗がこもらず身体に接する部分をドライに保ちます。

【大型フォールディングポケット】★★
地図や大型のスマートフォンなどが収納できる大型ポケットをヒップベルトに装備。 行動中まめに使用するものがすぐに取り出せます。ポケットを使用しない時は、折りたたんでベルクロで留めておけば、邪魔になりません。

【小型チェストポケット】★
チェストハーネスには、ICカードや補助食、小型のスマートフォンなどを収納できる小さなポケット付き。 使用しない時は畳んで収納することができます。

【脱落防止クリップ付きレインカバー付属】★★
脱落防止ストラップのついたレインカバーが雨蓋部分のポケットに付属しています。 ザック本体とストラップで固定できるので、強風の中で取り付けに戸惑ったとしても脱落の危険がありません。 また、ザックにかぶせた後にもう一方のストラップでザック本体に留める仕様になっているため、悪天候に見舞われた行動中も、風で飛ばされる心配がありません。


MILLET SHOP STAFF recommend

Ⅰ 【アイスアックス・トレッキングポールホルダー】★
表面下部にあるポールやアックスを装着する際のループホルダーは、スノーバスケットサイズ等に合わせて調節可能なアジャストパーツが付きます。

Ⅱ 【トップにダブルジップポケット】★★
トップの雨蓋部分にはジップポケットが2つ。例えば一方に使用頻度の高い小物類を、もう一方にゴミ類というように分けて使用できます。

Ⅲ 【浮いたメッシュで通気、体をドライに】★★★
この逆T字部分のメッシュは下地から浮いていて通気の層を作り上げます。
夏の暑い時期や長時間の使用でも背中をドライに快適を保ちます。

Ⅳ・Ⅴ 【安定感のあるウエストベルト】★★★
サースフェーシリーズは大型サイズはもちろん30リッタークラスのサイズでもかなり厚みのあるしっかりとしたウエストベルトが標準装備されます。Ⅳのベルトを締めれば安定した背負い心地がさらに実感できます。





信州登山案内人 平田伸也氏 SAAS FEE Impression

【全体的なバランスの良さ】★★★
絶妙な縦長のすっきりしたシルエットがいいですね。細長すぎず横長すぎず日本人の体型にフィットしたこのシルエット、特に日本の山道では、障害物や幅の狭い所が多く 安全に歩けるこれはガイドとしては嬉しいです。
シビアなルートでは、引っ掛けて転倒や、装備を外付けなどすると大事なものを落とす可能性もあります。

【細部の作りこみや配慮された仕様】★★
ポケット類のマチ(荷物を入れない時はすっきり)仕様であったり、可変するウェストベルトポケットには地図などそのまま収納できたり、水筒(サイズにもよりますが)までも入ります。使う人のことを考えての作りには感心させられます。
ほぼ追加で欲しいと思うような機能は標準で付いているので、あとで別売りのカメラケースなどのアタッチメントを買い足す必要性もほとんどないです。

【とにかく丈夫で飽きのこない、長く使えるモデル】★★★
まさにミレーのザックの定番ですね。



平田伸也(ひらたしんや)
北アルプスの麓、栂池高原で民宿と畳店と山案内と少しスキーしながら暮らしてます。
https://www.facebook.com/shinyahirata0816

栂池高原の宿「ひらた」
〒399-9422 長野県北安曇郡小谷村大字千国乙12840-1 TEL& FAX 0261-83-2508 E-MAIL tt@t-hirata.com
http://www.t-hirata.com



リニューアルを繰り返し、サースフェーはゆっくりと進化し「ど定番」となる。



【SAAS FEE series】


【お知らせ】現在マウンテンプロダクツドットコムミレーSHOPは現在展開しておりません。
以下URLはアフィリエイトリンクとなりますがよろしければご確認ください。
BELAYERact として環境保全活動に活用させていただきます。お客さまのご負担はございません。BELAY Inc.
外部リンク ⇒ ミレー・オンラインストア

BELAYERactとは https://www.mountain-products.com/features/BELAYERact202103/




【MILLET】

1950年6月3日、人類が初めてヒマラヤ8000m峰の登頂に成功したとき、その背中に背負われていたのはミレーのザックでした。そのザックは「アルパ インクライミングに耐えうるギア」の開発に情熱を燃やすミレー兄弟によって生み出されたものでした。その後、マウンテニアリングの世界で一躍脚光を浴びた ミレーは、今日に至るまで、変わらぬ情熱と積み重ねた経験をもって、山のトップブランドとして、フレンチアルプスの麓から独創的で革新的な製品を世界へ発 信し続けています。



最新情報をGETしよう!
会員登録は、こちら⇒https://www.mountain-products.com/user_data/shopping_guide.php#guide061

FEATURES など最新情報、更新情報をFACEBOOKページで配信しています。
https://www.facebook.com/mountainproductscom/
ページいいね ボタンを押して登録できます。

Instagram @mountainproductscom