The Back Pack #002 V2 70L

【基本設計】

極めてシンプル、それこそが要の機能。簡潔であることは、時に多機能に勝ります。山道具の原点に立ち戻ったデザインが特徴のThe Back Pack #002 V2 シリーズは、そのシンプル極めた仕様をベースに、体の動きへの追従性を追求したV2ハーネスシステムを組み込んだ軽量で快適なアルパイン・バックパックです。デイユーズから数泊の山行まで対応する55L+と、冬期縦走にも対応する75L+の2種をラインナップするボディーには、狭い岩場や茂ったブッシュといった地形での使用に配慮しつつも内容物出し入れ/パッキングのし易さを両立する為に綿密な検証を重ねて構築した、ボトムにかけて緩い角度で絞ったシェイプを採用しています。さらにモデルV2では、要所への補強追加とアックスホルダー、装備の外付け運搬に対応するギア・アレスティングポイント等により利便性を強化しました。

サングラスやエマージェンシーキットといった立体物も収納可能な中容量リッド(雨蓋)は、シンプルな動作で使用できる3点固定式を採用。主気室の荷物に適切なコンプレッションをかけることで内容物の重心を安定させることが可能です。また、本体から簡単に分離可能なバックル&メタルフックによる固定で、荷物が少ない場合やコンパクトに扱いたいシチュエーションにも対応します。さらにリッドの下に接する主気室メイン開口部は、余裕を持ったサイズの吹き流し構造によって荷物の増減やロープ/ ジャケット等の挟み込み運搬にも対応します。さらに、吹き流し部を固定するストラップには前後双方向にアジャスターを備えたクイックリリースを選択。ロープ/ ジャケット等の挟み込んで運搬する際、前後方向から均等なテンションで固定することが可能です。

【V2ハーネスシステム+サイズ選択】

体と荷物のインターフェイス = ハーネスシステム、それはバックパックの使用感を決める最大要素です。T3ECでは、登攀、縦走、スキー、フィールドワーク etc… 登山にまつわる体の動きを丁寧に考証することで、極力シンプルな構造体で如何に良好な使用感を求められるかを追求しました。有機的なカーブで体幹に添うよう配置されたチェスギアラック付きショルダーストラップ、密度とコシの異なる発泡クッション材を貼り合わせる事より良好な荷重耐性を実現したクッショニング、ギアループを装備した脱着可能なウエストベルト、独自開発のU断面アルミニウム・スパインと、コシのあるEVAパッドを人体に添うよう緩やかに整形した、微調整と脱着が可能な立体フレームの4要素で最良の背負い心地を実現しています。

更にV2ハーネスシステムでは、小柄〜平均的な体格 、若くはタイト&リニアな背負い感を求めるユーザーに対応するShort サイズと、平均〜大柄な体格、若しくは余裕をもった背負い感を求めるユーザーに対応するRegular サイズの2仕様を設定しました。ユーザー毎の体格や用途、背負い感の好みにも細かく対応出来します。

【バックパネルオープン機構】

締め込むことでバックパックの重心/容積コントロールを行うサイドコンプレッションは、バックパックの重心コントロールを司る重要な機能です。The Back Pack #002 V2 では、左右両側面に設けられた片側2箇所のメイン・テンションストラップに加え、最上部側面にサブ・テンションストラップを配置。合計6点で重心をユーザーの体側に引き付けて支持する事でよりフレキシブルな内容物の体積増減/形状変化に対応し、不快な荷重のフレを制御します。さらにメイン・テンションストラップには脱着式アジャスターバックルを採用し、登山装備や撮影機材、ウレタンマットなど、様々な形状のギアを挟み込み運搬することが可能です。

【クイックアクセス コンパートメント】

強化補強されたバックパックのフロントパネル部には、外付けでギアを固定する為のギア・アレスティングポイントを左右4箇所ずつ設けました。標準では左右にアイスアックスホルダーが付属しており、更にバンジーコードや細引き等を任意に取り付けることによって、一時的に小物を手挟むスペース等を設ける事ができます。また、同じくフロントパネル上部には、荷揚げやバックパックを降ろした状態での取り扱い時に便利なアシストハンドルを追加し、荷物のハンドリングを補助します。さらに、ボディー側面最上部左右には、ハイドレーションシステムや各種ケーブル類を外に引き出す為のケーブルスリットが設けられています。

【トリプル サイドコンプレッション】